アウフヘーベン【哲学用語】
孟二加です。哲学院生です。
投稿をだいぶサボってしまいました…
哲学史にはちょっとずつ取り組んでいるのですが、
前回の哲学史の続き(ちなみにピュタゴラス派)を飛ばして進めてしまっているので、
これを早くやっつけないと、ある程度書き溜めているのにいつまでも次に進めないという…
このままブログからフェードアウトするのも嫌ですから
入用で調べたやつを軽めに一投稿しとこうと思います。
この【哲学用語】シリーズでは、表題の哲学用語について独学で調べたことをまとめています。
今回は「アウフヘーベン」です。
日本語で言うと「止揚」。
それまでも行われていた論理手法、「弁証法」と共に、ドイツの哲学者ヘーゲルがちゃんと定式化した概念です。
具体的にはどういうものかというと、
アメを食べたい子と、チョコを食べたい子がいたとします。
お互いどうしても譲れない。
なのでアウフヘーベンして、ガムにしよう。
これが弁証法。
こんなかんじです。印象。
つまり、
2つの相反する命題を解決する方法として、
第三の選択肢をひねり出す。
ということ。
(間違ってたら教えてください)
(※2021.12.10追記
間違ってます!!!!!!)
アメとチョコで争っててガムなら新しくも難しくもないのですけど
例えばカントの感性界と英知界なら…?
(カント哲学では人間の認識と物自体との間に断絶がありました)
なんか、次元が一段上がるというか、
一段メタになるというか、
なるほどここにアウフヘーベンの特徴があるわけですね。
徹底的に論じ尽くしたかと思われた二項対立から、どちらでもなく、どちらも包括できるような概念を生み出すところ。
これは私の今のところの解釈ですが、
カント哲学の断絶を「アウフヘーベン」し、
たった1つの原理と統一を求めたのが
ドイツ観念論の流れだと思われます。
もしかしてドイツ観念論を筆頭に、哲学の歴史は弁証法の歴史…?
ちなみに筆者の今の所の理解は
フィヒテは“自我”推し
シェリングは“自然”推し
ヘーゲルは“絶対精神”推し
こんな程度です。はい。
ドイツ観念論はハードルが高い…
しかし筆者の専門的にも避けては通れませんから、いずれまた詳しく。
また。