訂正!アウフヘーベン【哲学用語】
お久しぶりです。
孟二加です。哲学院生です。
(気がついたら3ヶ月…?)
色々下書きは溜め込んでいるのですが、1つも完成せず。
1つも完成しないままに、先日投稿したアウフヘーベンがあまりに適当だということが気になり始めました。
というわけで、サクッとアウフヘーベンの訂正です。
筆者は前回、アメとチョコとガムみたいなしょーもない例を出しましたが、
一応専門用語を用いて定義を確認してみますと、
弁証法は基本的に三分法の構造を取ります。
第一項へ、
例:端緒、直接性、即自、普遍等
第一項の否定である
第二項が橋渡しし、
例:進展、媒介性、対自、特殊等
第三項が導かれる。
例:終局、直接性の回復、即かつ対自、個別等
(へーゲル辞典P460より要約)
まあつまり、
むりやりアメとチョコで迷うという例でいえば、
「チョコがアメではない」
というのが非常に大事であると。
言い直せば、第二項は第一項の否定でなくてはならないと。
以上。
ちなみに弁証法の投稿を直そうと思った理由ですが、
西田幾多郎の著作を読んで弁証法がめちゃくちゃ出てきたからです。
自分の言いたい絶対無の自覚的限定というのは、ヘーゲル弁証法に近いけど、ヘーゲル弁証法には矛盾がないからこれは真の弁証法じゃない!
みたいなことを西田は言っており、
絶対無の自覚的限定をわかりたかったので、
渋々()弁証法について色々調べていたのですね。
少なくとも西田は、「第一項と第二項が矛盾する」ということに重きを置くようでした。
うーん、定式化したヘーゲルが真の弁証法じゃないとか言われちゃうので、
弁証法と一口に言っても、一筋縄ではいかなそうですね。
日々是精進。
また。
[出典]
へーゲル辞典 平成4年 弘文堂