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哲学院生の自主学習

哲学史やってく4-古代2

 

孟二加です。哲学院生です。

 

哲学史やってく」では、その名の通り哲学史の自主学習をやっていきます。

 

前回の哲学史からかなり日が空いてしまいました…

短くていいからコンスタントにやろう…

 

イオニア学派の続き〉

 

 アナクシメネス(前560年頃〜前500年頃)

彼はアルケーを空気であるとした。

これは、すべてのものが成立する原理だけでなく、

変化の過程や現象の多様性に対して自然な説明を求めたためである。

 

彼は空気の濃淡、自ら絶えず運動している様をその原理として考えた。

大きく開けた口から吐く息は暖かく、細く吐いた息は冷たい。

これに伴い、火は空気の薄さから、水や個物は空気の濃縮からなるとした。

 

人間の魂は神の息であるので、

宇宙全体を一つの生命体とすれば

それは命の息で満ちているはずだと考えたのである。

 

アナクシメネスの説明は、

同一の実体が量的に変化することで生成が起こるという、

科学的に見ても高度なものであったとされる。

 

イオニア学派の直系は彼で終わりです。

前回ここまでやれば良かったんですが…

 


後世には数学者としてよく知られている

 ピュタゴラス(前570年頃〜)

彼自身の教説は後のピュタゴラス学派の中で発展したものと区別し難い。

彼の考えた原理はいかにも「数」であった。

10の点をピラミッド型に配置した図は、ピュタゴラス主義において聖なる形であるとされている。

この10の点が「限定されたもの」であり、

何も描かれていない空間は「無限定なもの」である。

アナクシマンドロスたちと同様に、ここから存在は発生するとした。

 

ピュタゴラス当人は「1」を重視したが、

弟子たちは後にパルメニデスによって「一から多は生まれない」と批判を受け、

ピュタゴラスの教説の宗教性や神秘性を手放したようである。

以降原子論へと歩み出すことになる。

 

ここまで。

 

[参考・引用]

ミネルヴァ書房『よくわかる哲学・思想』

納富信留/檜垣立哉/柏端達也

平凡社ライブラリー『西洋古代・中世哲学史

クラウス・リーゼンフーバー

 

あとはヘラクレイトスまでやったら!

エレア学派に入ったら!

実は既に書き溜めたものが少しあるので、楽できる…

そこまでしばらく頑張ります。

 

しかし古代ギリシア面白いですね。

学問の垣根がない。

現在の学問なんか断絶がありすぎて

「タコツボ化」なんて言われるくらいですもんね。

古代ギリシア人には、現在学問に取り組む私達が見習うべきところがたくさんありそうです。

 

 

また。